ホーム > イベント情報│シンポジウム・講演会など

イベント情報

ニュース&トピックス

2010年9月2日
山岳ブックレットシリーズNo.6
「山・ひと・自然-厳しい自然を豊かに生きる-」を発刊しました

 総合地球環境学研究所、信州大学、松本市と当研究所が2009年11月28日に開催いたしました第6回地球研地域連携セミナーMATSUMOTO「山・ひと・自然-厳しい自然を豊かに生きる-」の講演内容を編集したものです。
 長野県の厳しくも豊かな自然との関わりの中で育まれてきた「里山」や、優れた地域医療のシステムなどを例として、真の「豊かさ」とは何か、持続可能な社会をどうつくるか議論しています。
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。

2010年8月4日
山岳ブックレットシリーズNo.5
「山岳と極地から見た地球の今」を発刊しました

 当研究所が2009年7月11日に開催いたしました公開講演会「山岳と極地から見た地球の今」の講演内容を編集したものです。
 高橋修平先生より「日本の雪渓から北極の氷河まで」、上田豊先生より「地上と上空から見たヒマラヤの変貌」、渡辺興亜先生より「雪と氷の大陸~南極の探検から氷床観測へ~」という昨年ご講演いただきました内容をさらにわかりやすくまとめました。
 雪・氷・雪渓・氷河・氷床・・・これらから地球の今を学んでみませんか?
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。

2010年7月7日~8日
第9回上高地談話会を開催いたしました。

 7月7日(水)、8日(木)の2日間、「涸沢談話会」と題して、第9回上高地談話会を涸沢ヒュッテで開催いたしました。
 上高地談話会は、これまでずっと大学内での開催でしたが、今回、はじめて現地へ出向きました。当日は好天に恵まれ、とくに2日目は、梅雨晴れの青空をバックにした残雪の穂高連峰のすがたを堪能することができました。
 談話会では、7日の夕方に、涸沢ヒュッテ代表の山口孝さんに「小屋番の使命-登山道整備と遭難救助-」と題してご講演いただき、ふだんは人目に触れない、山小屋のかたがたの活動をご紹介いただきました。また、当研究所長・鈴木啓助が「涸沢の雪が語ること」と題して講演をいたしました。
 涸沢まで歩いてお越しいただいた参加者の皆様と、山口さんをはじめとする涸沢ヒュッテの皆様、案内していただいた皆さまにお礼を申し上げます。
 この談話会の内容は、次号のニュースレター第22号に掲載いたします。お楽しみに!

2010年5月27日
山岳ブックレットシリーズNo.4
「人は山を目指す」を発刊しました

 当研究所の高地医学・スポーツ科学部門長、能勢 博へのインタビュー「人は山をめざす」と、講演録「インターバル速歩で体も心もどんと来い熟年!」を1冊にまとめたものです。
 中高年が登山をするにはまず自分の体力を知ることが必要であるということからお話がはじまります。そして、体力を向上させる「インターバル速歩」、それを支える携帯型カロリー計「熟大メイト」、それに、遠隔型個別運動処方システムとその効果が、わかりやすく説明されています。
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。

2010年04月19日
講演会「山岳地域におけるツーリズムと持続的生産活動の今後の展望」
を開催いたしました。

 4月19日(月)に、講演会「山岳地域におけるツーリズムと持続的生産活動の今後の展望」を開催いたしました。
 今回はオーストリアの宮廷枢密顧問官のイエルグ・ホイマーダー氏をお招きしました。ホイマーダー氏は統計データをもとにチロル地方と信州を比較しながら、特に防災と観光とそれらに関連する地域振興によって、オーストリアでは美しい山村の景観が維持されていることをご紹介されました。様々な機関が協力しその景観を守り、そして生かせるようにするためのオーストリアでの取り組みに、一般市民の皆さんや学生、行政関係者なども含めた約150名が耳を傾けました。
 質疑応答の場面では、参加者から次々と質問が出され、大変活況のあるものとなりました。
 大変多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。

2010年03月01日~3日
「留学生冬山の集い-信州の山を知り親しむ-」を開催いたしました。

 3月1日~3日,志賀高原にて「留学生冬の集い-信州の山を知り親しむ」を開催しました。
 本イベントは、縁あって信州大学に学ぶ留学生の皆さんに、信州の宝である「山」の魅力を知ってもらい、素晴らしい自然に親しんでもらうのが目的です。今回で4度目の開催となりました。
 日常の勉強や研究、アルバイトに追われ、ゆったりとした時間を取る事が難しい留学生のみなさんに心身のリフレッシュを図ってもらい、学部の枠を超えた留学生同士の交流を深めることができました。初めてスキーに挑戦する留学生の皆さんもすぐに上達され、楽しい3日間を過ごしていただけたと思います。
 信州大学での思い出の一つに加えていただければと思います。

2010年2月27日・28日
2009年度山岳科学研究報告会を開催いたしました。

 2月27日(土)・28日(日)に2009年度山岳科学研究報告会を開催いたしました。
 山岳科学総合研究所の研究員・上高地自然史研究会等の山岳に関わる研究者32名より研究成果の発表をいたしました。
 2日間にわたる長時間でしたが、大変多くの皆様にお越しいただきました。
 ありがとうございました。

2010年02月13日
第7回上高地談話会を開催いたしました。

 2月13日(土)に、第7回上高地談話会を開催しました。
 今回の談話会は、当研究所の研究員より講演させていただきました。
 「高標高地点における気象観測の現状と今後の展望」「上高地・槍・穂高地域における高山植物のエコタイプ分化」「300m学術ボーリングにより明らかにされた上高地の地形発達史」「300m学術ボーリングの花粉分析にもとづく上高地の植生変遷史」の4つのテーマで講演いたしました。
 日頃、研究所でどのような研究がおこなわれているのかを皆様に知っていただくよい機会になったと思います。また会場の外には学術ボーリングで掘削したコアの展示もし、多く皆様が研究員の説明に耳を傾けていました。
 今回も多くの皆様にお越しいただきありがとうございました。
 この第7回上高地談話会の内容は、次号のニュースレター第20号へ掲載いたします。
 お楽しみに!

2009年11月28日
山岳ブックレットシリーズNo.3
「山と自然に魅せられて―研究の現場から未来への提言―」を
発刊しました

 山岳科学ブックレットも第3弾となりました。今回のNo.3は、11月28日に開催いたしました地球研地域連携セミナーに合わせて、約8ヵ月間にわたり総合地球環境学研究所と当研究所の研究者が中日新聞に連載しておりました連載記事「山ひと自然―研究の現場から―」を1冊にまとめたものです。
 「森と水の生態系、人とのつながり」、「山と人々の暮らし・文化」、「信州の大地のすがた」の3つの視点から、31人の研究者がそれぞれの研究をもとに、環境問題の現状や課題を紹介し、未来のために何が必要かを考えています。
 長野県内の書店または長野県外の主要書店にてお買い求めいただけます。(税込定価980円)
 お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話番号026-237-8100)へお願いいたします。

2009年11月28日 第6回地球研地域連携セミナーMATSUMOTO
「山・ひと・自然―厳しい自然を豊かに生きる―」を開催しました

 11月28日(土)に松本市のまつもと市民芸術館にて、第6回地球研地域連携セミナーMATSUMOTO「山・ひと・自然-厳しい自然を豊かに生きる-」を開催いたしました。
 松本市長の菅谷昭様、信州大学長の山沢清人先生の開会挨拶で始まり、総合地球環境学研究所の窪田順平先生から趣旨説明のご講演がありました。


 続いて総合地球環境学研究所の奥宮先生より「ヒマラヤに生きる-生老病死と環境-」、信州大学人文学部の笹本先生より「信仰から見た山と人間の関わり」、同農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの中村先生より「安曇野のオオルリシジミ-チョウが舞う里山の再生-」、松本市医師会会長の須澤先生より「地域の暮らしと環境の関わりからみた医療-松本市医師会の取り組み-」というテーマでご講演いただきました。引き続き、ご講演いただいた5名に松本市副市長の坪田様が加わり、総合地球環境学研究所の阿部先生と当研究所長の鈴木が進行役を務めパネルディスカッションが行われました。先ず、坪田副市長に松本市の取り組みについてご説明いただき、次いで講演内容に関する会場からの質問を交えて、豊かに生きるとは何か、そのためにはどうすればよいのかなどをパネリストで議論し、とても有意義なパネルディスカッションとなりました。


 最後は総合地球環境学研究所長の立本先生の閉会挨拶で幕を閉じました。
 会場となった市民芸術館主ホールの入口にはパネル展示をいたしました。総合地球環境学研究所の紹介、松本市の紹介、当研究所の紹介を展示いたしました。

2009年11月7日
2009年度信州フィールド科学賞授賞式及び記念シンポジウム」を
開催しました

 11月7日(土)松本キャンパスにおいて「2009年度信州フィールド科学賞」授賞式及び記念シンポジウムを開催致しました。
 授賞式では、山岳科学総合研究所長鈴木の挨拶の後、来賓の信州大学監事 常本秀幸様より祝辞を頂戴しました。その後、東京大学地震研究所特認研究員の相澤広記さんに「信州フィールド科学賞」、東京農工大学農学府自然環境保全学専攻の大津千晶さんに「信州フィールド科学奨励賞Ⅱ種(卒業論文)」が授与され、それぞれの受賞者から挨拶と大津さんからは研究内容の紹介をしていただきました。

  

 引き続き、「フィールド観測から探る火山地下の水、熱水、マグマ」をテーマに記念シンポジウムが行われ、「信州フィールド科学賞」を受賞した相澤広記さんより受賞記念講演「電磁気観測で探る火山地下の水、熱水、マグマ」をご講演いただきました。
 その後、東京工業大学の寺田暁彦先生より「活動的火山における熱学的観測研究」というテーマでご講演をいただき、同じく東京工業大学の大場武先生から「草津白根山火口湖湯釜:フィールド観測から明らかになってきた火山熱水系の仕組み」というテーマでご講演いただきました。迫力ある火山の動画などを交えて、大変興味深いシンポジウムでした。
 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
 詳しい内容は、次号ニュースレター第19号に掲載いたします。お楽しみに!

2009年11月01日
山岳ブックレットシリーズNo.2
「雪と氷の世界から届いた地球温暖化の話」を発刊しました

 山岳科学ブックレットの第2弾、「雪と氷の世界から届いた地球温暖化の話」を発刊いたしました。
 第2弾となりました、今回の山岳科学ブックレットは山岳科学総合研究所長鈴木啓助が執筆いたしました。
 全世界の問題となっている地球温暖化。この本では、地球温暖化の仕組み、地球規模での環境変動、信州の環境変動にわけてとてもわかりやすく解説しております。
 これから冬本番を迎え、雪国長野県民としては「このまま地球温暖化が進むと雪が降らなくなるのでは…」と心配してしまいますが、でも実は・・・・・・
 空から降る雪を眺めながらこの本で、雪と氷という点から地球温暖化について考えてみませんか?
 長野県内の書店または長野県外の主要書店にてお買い求めいただけます。(税込定価980円)
 お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話番号026-237-8100)へお願いいたします。

2009年10月31日
第6回上高地談話会を開催いたしました

 10月31日第6回上高地談話会を開催しました。
 今回の談話会は、日頃から上高地で活動されている皆様からお話いただきました。
 上高地パークボランティアの会 日本山岳会 山の自然学研究会の船橋明様、渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える 水と緑の会・砂防専門部の田口康夫様、栃木県立博物館調査研究協力員の福田善明様、野生生物資料情報室 植松晃岳様、上高地パークボランティア 野溝美憲様、NPO法人やまぼうし自然学校代表理事 加々美貴代様の6名からそれぞれの活動についてのお話を聞かせていただきました。
 身近な内容をわかりやすくお話しいただき、出席された皆さんが熱心に耳を傾けていました。
 また、外ではちょうど大学祭が開催されており、いつもとは違った明るくにぎやかな大学構内も楽しんでいただけたかと思います。多くの皆様にお越しいただきありがとうございました。
 今回の第6回上高地談話会の講演要旨は、10月16日に発行いたしましたニュースレター18号に掲載しております。

2009年9月8日
山地水域環境保全学部門(山地水環境教育研究センター)
花里孝幸教授が「白玉蘭賞」を受賞しました。

 当研究所の山地水域環境保全学部門(山地水環境教育研究センター)花里孝幸教授が、中国上海市人民政府より、「白玉蘭(ぱいゆうらん)記念賞」を受賞しました。
 この賞は上海の発展に貢献した外国人を表彰するもので、主に市の経済や社会の発展に貢献した外国籍の人に贈られています。今年は様々な分野から46名が受賞し、表彰状と記念メダルが授与されました。
 花里先生は、上海市農業科学院環境科学研究所との共同研究を長いこと行い、中国の湖沼の水環境保全に貢献してきました。その活動が評価され、今回の受賞につながりました。
 なお、授賞式は9月8日に上海市の錦江小礼堂で行われました。
  
     
         写真左:上海市で行われた授賞式にて     写真右:授与された表彰状と記念メダル

2009年9月5日
国際シンポジウム「山岳植生と地球環境変動」を開催しました

 9月5日国際シンポジウム「山岳植生と地球環境変動」を開催いたしました。
 当研究所は2008年12月にオーストリアに本部を置く高山植物の世界的なネットワーク「GLORIA」に、日本で初めて参加いたしました。
 今回のシンポジウムでは、オーストリア ウィーン大学よりゲオルグ先生、ハラルド先生をお招きご講演をいただきました。また日本国内からは静岡大学より増沢武弘先生、北海道大学より工藤岳先生をお招きしご講演をいただきました。また当研究所山岳基礎科学部門 高橋耕一先生からも講演を行いました。
 世界と日本の山岳植生についてや、富士山や北海道大雪山系の温暖化による環境変動などについて、たくさんの写真を交えてお話をしていただきました。
 県内はもとより県外からも非常に多く皆様にお越しいただき、ありがとうございました。
 詳しい内容は、次号ニュースレター第17号に掲載いたします。お楽しみに!

2009年8月29日
第5回上高地談話会を開催いたしました

 8月29日第5回上高地談話会を開催しました。
 今回のテーマは「上高地・奥飛騨ジオパーク構想―知られざる魅力、地形の形成と地球の営みを探る―」でした。
 産業技術総合研究所 佃先生は、「ジオパークとは何か?世界の動きと日本の動き」というテーマでお話を頂きました。当研究所山岳基礎科学部門 原山先生からは「上高地と新穂高のジオパークとしての魅力」というテーマで、また、岐阜大学 小嶋先生から「奥飛騨(福岡・神岡)のジオパークとしての魅力」というテーマでお話をして頂きました。
 先日、国内の3地域が日本で初めて世界ジオパークに認定されました。ジオパークに対する関心が高まっている中で、とてもぴったりなテーマでした。
 多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。
 詳しい内容は、次号ニュースレター第17号に掲載いたします。お楽しみに!

2009年7月27日
林野庁中信森林管理署と連携協定を結びました

 7月27日(月)、林野庁中信森林管理署と信州大学山岳科学総合研究所との連携・協力に関する調印式を行いました。
 北アルプスを中心とする国有林について、さまざまな分野で連携を深め、学術の振興及び環境保全の発揮に寄与するとともに、地域に貢献することを目的としています。
 山岳科学総合研究所ではすでに、白馬村の北アルプス白馬大雪渓上部での山火事について、中信森林管理署と協力して調査を始めています。また、後期の授業へ中信森林管理署の署長をお招きし、学生へ講義をしていただく予定もあります。
 今回の協定締結により、より一層研究教育に励みたいと思います。

2009年7月11日
山岳ブックレットシリーズNo.1「登山道の安全を考える」を
発刊しました

 山岳科学ブックレットの第1弾、「登山道の安全を考える~白馬大雪渓のルート事例から~」を発刊いたしました。
 2月に行われた同題のシンポジウムの内容をまとめ、さらに詳しい資料などを載せとてもわかりやすくなっております。
  ・人気の登山道、白馬大雪渓を安全に登るにはどうしたらいいのか?
  ・登山道で事故を防ぐには何をするべきか?
  ・山の落石事故はなぜ起きるのか?などなど・・・
登山道の事故と危機管理について、白馬村長から研究者、山小屋経営者まで様々な立場、それぞれの視点からご意見をいただだいております。
 学術書のような堅苦しい本ではなく、一般の人が山を知っていただけるように読みやすくまとめております。山が好きな人にぜひとも読んでいただきたいシリーズです。今後も第2弾、第3弾と刊行予定ですので、ご期待ください!!
 長野県内の書店または長野県外の主要書店にてお買い求めいただけます。(税込定価980円)
 お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話番号026-237-8100)へお願いいたします。

発刊に際し、7月10日に信州大学においてマスコミ向けの記者会見を行いました。

2009年7月11日
公開講演会「山岳と極地から見えてくる地球の今」を開催しました。

 7月11日(土)に公開講演会を開催しました。
 テーマは「山岳と極地から見えてくる地球の今」でした。
 北見工業大学教授の高橋先生からは「日本の雪渓から北極圏の氷河まで」というテーマで、北極圏にとどまらず、今までに先生が行かれた各地のお話もしていただきました。最後にはクイズ(賞品つき!)まで出題していただきました。名古屋大学名誉教授の上田先生からは、「地上と上空から見たヒマラヤの変貌」というテーマでたくさんの写真や図を使って解説いただきました。国立極地研究所名誉教授の渡辺先生は、「雪と氷の大陸:南極探検から研究へ」というテーマでお話いただき、南極越冬隊長時のお話なども聞かせていただきました。
 多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。
 詳しい内容は、次号ニュースレター第16号(2009年8月中旬頃発行予定)に掲載いたします。
 お楽しみに!  
  

2009年6月20日
第4回上高地談話会を開催いたしました

 6月20日第4回上高地談話会を開催しました。
今回のテーマは「山岳地域の景観について」でした。
 農学部森林科学科の佐々木先生は「ウェストンが見た山岳風景、アルプスの魅力」のテーマで、日本アルプスを世界に紹介したウォルター・ウェストンの日本滞在中の登山歴等のお話しをいただきました。工学部環境機能工学科の佐山先生は「建築物規制を通して国立公園の風景を読み解く」のテーマで、自然風景と調和する建物の色や屋根の角度等があるのではと国立公園の建築物を例に写真や図を使って解説いただきました。当研究所山岳環境創生学部門の土本先生は、「山岳風景の中の建築をどう受け継ぐか」のテーマでスイスの山岳地域の建物の写真、北アルプスや中央アルプスの山小屋の写真を使ってお話しいただきました。
 詳しい内容は、次号ニュースレター第15号(2009年7月中旬発行予定)に掲載いたします。お楽しみに!
     

2009年2月25日~27日
留学生「冬山の集い」を開催いたしました。

 2月25日~27日,志賀高原にて「留学生冬の集い-信州の山を知り親しむ」を開催しました。
 本イベントは、縁あって信州大学に学ぶ留学生の皆さんに、信州の宝である「山」の魅力を知ってもらい、素晴らしい自然に親しんでもらうのが目的です。日常の勉強や研究、アルバイトに追われ、ゆったりとした時間を取る事が難しい留学生のみなさんに心身のリフレッシュを図ってもらい、学部の枠を超えた留学生同士の交流を深めることができました。今回で3度目の開催とあって、毎回参加している留学生のスキーの腕前はかなりのものでした。また、初めてスキーに挑戦する留学生の皆さんも3日目にはうまく滑ることができるようになりました。
 留学生の皆さんにとって、信州の良き思い出がまたひとつ増えたようです。
  

2009年2月21日
シンポジウム「登山道の安全を考える」を開催いたしました。

 2月21日(土)山岳科学総合研究所・白馬村主催のシンポジウム「登山道の安全を考える」を開催いたしました。
 白馬大雪渓は、大規模越年雪渓としては世界的にも珍しく、雪渓の周囲には特有の生態系も成立するなど、観光資源としてだけでなく学術的にも存在価値が高い場所です。それゆえ、今後も多くの登山者・観光客が大雪渓との接点を求めて集うと考えられます。今回は、日本アルプスを代表する登山路でありながら、近年土砂災害が発生している白馬大雪渓ルートを中心事例にとりあげ、登山道の安全について様々な立場から9人の講演者にご講演いただきました。

2009年2月7日
第3回上高地談話会を開催いたしました

 2月7日(土)第3回上高地談話会を開催いたしました。
今回は皆様から行政の取り組みについて取り上げてほしいと多くのご要望を受けてテーマを決定いたしました。 「特別名勝・特別天然記念物・特別保護地区としての上高地の保全と活用についての取り組み」について松本市安曇支所文化財担当の大和則祥さん、林野庁中信森林管理署 下平敦署長、環境省松本自然環境事務所 大坪三好所長にお話しいただきました。100人を超える参加者がありメモを取りながら熱心に講演に耳を傾けていました。
 

2009年1月30日・31日
信州大学・筑波大学第2回合同ワークショップを
開催いたしました

 1月30日・31日に信州大学・筑波大学合同ワークショップ「地球温暖化センサーとしての中部山岳地域における環境変動の解明」を開催致しました。ワークショップでは山岳科学総合研究所・筑波大学の研究施設に所属する研究者が集まり両大学から23の研究報告がなされました。発表後行われた総合討論では、各大学の研究者から活発な意見交換が行われ大変有意義なワークショップとなりました。

2009年1月24日
国際シンポジウム2009 
Management and Analysis of Organism using Remote Sensing and
Geographical Information
(リモートセンシング/地理情報による生物の管理と分布動態の解析)
を開催しました

 信州大学山岳科学総合研究所と信州大学大学院総合工学系研究科地域環境共生学講座が主催、信州大学農学部が共催で、2009年1月24日(土)に国際シンポジウム2009「リモートセンシング/地理情報による生物の管理と分布動態の解析」が農学部11番講義室において開催されました。
 シンポジウムの基調講演として、カナダ天然資源省太平洋森林センターのFrancois A. Gougeon (フランソワ ゴージオン)博士が、「リモートセンシングによる森林管理」と題し、衛星画像を使ったリモートセンシングを紹介しました。多くの解析画像を使って、樹木の高さや樹種を識別する最新のリモ-トセンシングの技術に参加者から驚きの声が上がっていました。続いて、Sourovi Zaman(シューロビ ザマン)氏の「GISによる松枯れ分析」、江田慧子氏の「昆虫データベースによるオオルリシジミ絶滅過程分析」、中村寛志教授の「GISによる侵入害虫の分布拡大の解析」、成瀬真理生氏の「画像解析を用いた鳥類の生息分布-信州大学構内演習林を事例として-」の4題の事例報告が行われました。
 参加者は、学生と一般を含めて133名にも及び、リモートセンシングやGISへの関心の高さを示しました。フロアーからは英語や日本語をまじえた質問が相次ぎ、終了時間を大幅にオーバーする熱心な討論が行われました。参加した学生は、英語は少しわからないところもあったが、GISの有効性が理解でき、またなによりも国際シンポジウムを体験できたことは有意義でしたと語っていました。
 
 


写真左:ゴージオン博士の基調講演 右:ゴージオン博士(中央)と司会の加藤正人教授(左隣)および4名の演者

2008年12月11~13日
「国際山岳建築シンポジウム信州2008」を開催しました

 12月11~13日県内3カ所(須坂・長野・松本)において「国際山岳建築シンポジウム信州2008」を開催しました。
 13日に信州大学松本キャンパスで開催された山岳建築シンポジウム2008では、北アルプスで進めている山小屋の保存と再生についての報告や、山小屋や山麓の集落にも産業的、文化的な価値を秘めた建築物が残されているとの報告がありました。ました。午後からは山岳建築と景観についてスイスの建築家のアルマンド・ルイネッリ氏、美術史家のレッツア・ドッシュ氏らがそれぞれ講演を行いました。最後に開かれた討論会では、活発な意見交換が行われておりました。
 
 

2008年12月4日
長野県環境保全研究所との連携・協力に関する協定を結びました。

 12月4日、信州大学にて山岳科学総合研究所と長野県環境保全研究所との連携協力に関する協定の調印式を執り行いました。研究・教育・人材育成・情報発信等において連携・協力をすることが目的です。この協定により、双方の施設利用やデータの共有しやすくなります。お互いに補完し合うことによって、県内の自然環境等の調査研究がさらに進み、学術の振興及び長野県の環境保全に寄与していきたいと考えております。

2008年11月8日
2008年度信州フィールド科学賞授賞式及び記念シンポジウム」を
開催しました

 11月8日(土)松本キャンパスにおいて「2008年度信州フィールド科学賞」授賞式及び記念シンポジウムを開催致しました。
 授賞式では、信州大学山岳科学総合研究所 鈴木所長及び来賓を代表して選考委員でもある社団法人長野県環境保全協会 茅野實会長の挨拶の後、筑波大学大学院生命環境科学研究科準研究員の池田敦さんに「信州フィールド科学賞」、長野県須坂園芸高校造園クラブの皆さんに「信州フィールド科学奨励賞I種(高校生)」、信州大学大学院工学系研究科本間彩花さんに「信州フィールド科学奨励賞II種(卒業論文)」が授与され、それぞれの受賞者から挨拶がありました。
 
 


 引き続き、記念シンポジウムが行われ、「信州フィールド科学賞」を受賞した池田敦氏による受賞記念講演が行われました。
 その後、池田氏のほか地形・地質や植生などの専門家6人が「山の自然景観のなりたち」をテーマに討論し、気候変動と山岳の生態系の変化などについて意見交換が行われました。一般市民及び教職員を含め約110名の参加があり、熱心にメモを取りながら講演に聞き入っておりました。気候変動と山岳の生態系の変化などについて知ることができたと好評で、有意義な開催となりました。

2008年7月5日
山地水環境教育研究センター一般公開を行いました

 7月5日(土)に山地水環境保全学部門(山地水環境教育研究センター)の一般公開を行いました。
例年通り、諏訪湖の生物や湖の測定機器の展示、電子顕微鏡による観察等を行いましたが、地域の行事と重なったためか午前中は低調な人出でした。午後からの研究発表には20 名ほど参集し盛んな議論がなされました。研究発表は、センター諏訪所属学生3 名と松本所属2 名、名古屋大学の修士課程の学生1 名が行いました。例年通りの展示では常連の人々の関心を得ることができないと思われますので、もっと魅力的な公開プログラムの開発や、参加しやすい日時の設定、小中学生への積極的な広報活動の必要性を痛感しました。

2008年6月14日
第2回上高地談話会を開催しました

 6月14日(土)山岳科学総合研究所主催で第2回上高地談話会を開催しました。
 今回は、「上高地 梓川の河床問題」をテーマに山岳環境科学部門の原山先生、立教大学の岩田先生、上高地観光旅館組合の鳥居総一郎会長にお話しをいただきました。植物の根がはらない森林限界を超える槍・穂高地域では、山は崩れ梓川に土砂が流出します。梓川に運びこまれる土砂、そこに住む人々、氾濫原に広がるケショウヤナギ。さまざまな立場からの見解、市民の皆様からの意見もあり、活発な議論が繰り広げられました。

2008年3月1日
上高地談話会(第1回)を開催しました

 3月1日(土)山岳科学総合研究所主催で上高地談話会(第1回)を開催しました。
上高地談話会とは,わが国が世界に誇る景勝地のひとつである上高地・槍・穂高地域を様々な視点からとらえ,将来の世代に引き継ぐためにはどのようにすればよいかを市民を交えて一緒に考えていこうと山岳科学総合研究所が呼びかけたものです。
 本研究所の鈴木所長より,山岳科学総合研究所の上高地におけるこれからの取り組みが紹介されました。また,山岳環境科学部門の東城先生より,上高地に棲息する水棲昆虫「オビカゲロウ」の遺伝子から見た上高地の地形の成り立ちに関する研究報告が,上高地町会長の青柳薫さんより,上高地の歴史とともに歩んできた上高地町民の取り組みが,松本市安曇支所長の赤廣三郎さんより,旧安曇村時代から続いている行政の取り組みがそれぞれ紹介されました。上高地町民をはじめとした一般市民の皆さんやボランティア活動をされている皆さん,山小屋関係者なども含めた100名を超える参加者が,活発な論議を交わしました。上高地談話会は今度定期的に開催していく予定です。

2008年2月20日~22日
山岳科学総合研究所主催「留学生冬の集い-信州の山を知り親しむ」を
開催しました

 去る2月20日~22日,志賀高原にて「留学生冬の集い-信州の山を知り親しむ」を開催しました。
 本イベントは、縁あって信州大学に学ぶ留学生の皆さんに、信州の宝である「山」の魅力を知ってもらい,素晴らしい自然に親しんでもらうのが目的です。日常の勉強や研究,アルバイトに追われ,ゆったりとした時間を取る事が難しい留学生のみなさんに心身のリフレッシュを図ってもらい,学部の枠を超えた留学生同士の交流と,留学生と教職員の交流を深めることができました。留学生の皆さんは,信州の良き思い出がまたひとつ増えたようです。

 

2007年11月17日
2007年度「信州フィールド科学賞」授賞式及び
記念シンポジウムを開催しました

 去る11月17日,2007年度の「信州フィールド科学賞」,「信州フィールド科学奨励賞」の授賞式と「信州フィールド科学賞」受賞者の研究課題に関連した記念シンポジウム「北方林の生態学」が理学部で開催されました。
 今年度「信州フィールド科学賞」には,Simon Fraser University(日本学術振興会海外特別研究員)の森章さん(研究課題:高標高域に存在する多様な森林生態系の存続機構の解明と将来予測),「信州フィールド科学奨励賞Ⅰ種(高校生)」には,福島県立勿来高等学校理研部の皆さん(研究課題:福島県いわき市郊外山域のチョウ類群集の多様性),「信州フィールド科学奨励賞Ⅱ種(卒業論文)」には,東京石灰工業株式会社の前田孝明さん(研究課題:穂高屏風岩とその周辺の地質-岩石組織と地形の関係-)が選ばれました。
 勿来高等学校理研部の皆さんは,学校の創立記念行事と重なったため残念ながら授賞式に参加することができませんでしたが,森章さんと前田孝明さんには,鈴木啓助研究所長から表彰状及び副賞が手渡され,その後,奨励賞を受賞した勿来高校理研部の皆さんと前田孝明さんが研究内容について紹介しました(勿来高等学校理研部の研究紹介はビデオにて)。
 

 また,授賞式に引き続き本年度フィールド科学賞の研究課題に関連した記念シンポジウムが開催され,シンポジウムの冒頭では,北方林の生育環境が地球温暖化による影響を特に受けやすい(温度上昇率が高いと予測される)地域であることを踏まえて,研究意義が説明されました。
 その後,科学賞を受賞した森章さんが受賞した研究課題についての講演を行い,引き続き本研究所山岳環境科学部門の高橋耕一先生からは「カナダ東部の分布北限のブナ-カエデ林の更新動態」,神戸大学の石井弘明先生からは「北米冷温帯針葉樹林の林冠動態」,森林総合研究所の梶本卓也先生からは「シベリアのカラマツタイガの森林発達過程と永久凍土環境」と題した講演が行われ,一般市民を含めた約60名の参加者が講演を通して,樹木の多様な生き残り戦略に感心しつつ,フィールドでの調査研究の大変さや大切さを知る機会となりました。


 


2007年10月13,14日
山岳科学総合研究所主催で山岳シンポジウム
「上高地の自然史」が開催されました

 10月13日(土)と14日(日)の2日間にわたり、山岳科学総合研究所主催で山岳シンポジウム「上高地の自然史」が開催されました。
 本シンポジウムは、上高地の地形地質の形成過程と動植物の動態や適応を学び、土石流災害や環境保全など人間と自然の関わりについての問題を提起することを目的として開催されました。
 初日は教員や学部生、大学院生及び「上高地自然史研究会」所属の研究者による山岳科学関連の研究成果のポスター発表が行われ、学内外約80名の参加者と活発な議論を交わしました。
 2日目は午前10時から本研究所山岳環境科学部門の原山智先生が上高地の地形発達史について講演したのに続き、京都大学防災研究所の諏訪浩先生が焼岳と土石流について、本研究所地域環境共生学部門の泉山茂之先生が上高地に生息するニホンザルについての講演を行いました。

 

 午後は、立正大学地球環境科学部の島津弘先生が上高地谷底部の地形変化の特徴について、高知大学理学部の石川愼吾先生が上高地の谷底を中心とした植生の動態について、そして立教大学観光科学部の岩田修二先生が「自然の変化を無視した国立公園管理の将来像」と題して上高地の管理のあり方についての講演を行いました。一般市民の皆さんや上高地の関係者なども含めた約100名が参加し、熱心にメモを取りながら講演に聴き入りました。


上高地 明神池

2007年9月
上高地ステーションの外壁に柿渋を塗装

 本研究所山岳環境創生学部門の土本俊和先生と梅干野成央先生が中心となり,上高地ステーションの外壁塗装が行われました。
 塗装に当たっては,防水,防虫への配慮だけでなく,環境負荷や景観への影響も考慮し,自然素材である柿渋を塗料として用いました。柿渋は渋柿から取れる天然素材であり,伝統的な塗料の一つです。今回の柿渋は,国宝松本城天守閣の保存修理に携わっておられる職人さんからわけていただいたものです。
 つまり,上高地ステーションは松本城天守閣と同じ柿渋で塗られました。

 
※なお、塗装前の上高地ステーションは、下記開所式の写真をご参照下さい

2007年5月10日
上高地ステーションの開所式が行われました

 5月10日,上高地に設置した当研究所の「上高地ステーション」の開所式が行われました。これは,安曇漁業協同組合の建物を信州大学が譲り受け,土地は林野庁から借り受けて設置した,当研究所の新施設です。
 当日の朝は,ウォーキング組と現地に直接車で行く組とに別れ,ウォーキング組は1時間ほど早く理学部ロータリー前に集合し,小宮山学長を始めとする本学教職員28名が上高地インフォメーションセンターより上高地ステーションまでカロリーメーターを着用して,ウォーキングによる森林浴効果を測定する実験を行いました。
 開所式には本学関係者 41名,招待者28名,計69名が出席し,建物を寄附してくださった安曇漁業協同組合の高桑組合長へ本学学長から感謝状が手渡されました。松本市の坪田副市長,中信森林管理署の田中署長,松本砂防事務所の植野所長,そして,地元上高地町会の青柳町会長から祝辞を戴いた後,漁業協同組合の高桑組合長,安曇支所の赤穂支所長,小宮山学長と当研究所の鈴木所長により銘板除幕が行われ,藤沢理事・副学長の揮毫による「上高地ステーション」の看板が披露されました。
 
 また,開所式に引き続き行われた昼食会では,鈴木所長からの挨拶に続いて上高地観光旅館組合の鳥居組合長から乾杯の御発声、そして招待者お一人ずつに自己紹介と当研究所に対する期待などを述べていただき,後半では,当研究所高地医学・スポーツ科学部門の能勢部門長と信州大学教育特任教授の源野教授からカロリーメーターによるデータが各自に配布され説明を受けました。
 最後は当研究所の原山研究戦略チームリーダーが上高地ステーションを拠点とした今後の研究の抱負について語り,昼食会は盛況のうちに終了いたしました。


上高地ステーション敷地内から見える明神岳

2007年3月17日
2006年度「信州フィールド科学賞」授賞式及び
記念シンポジウムを開催しました

 3月17日,2006年度の「信州フィールド科学賞」,「信州フィールド科学奨励賞」の授賞式と「信州フィールド科学賞」受賞者の研究課題に関連した記念シンポジウムを理学部で開催しました。
 科学賞には,北海道工業大学非常勤講師の河内香織さん(研究課題:山岳森林域における渓流生態系および物質循環に関する研究),科学奨励賞は,本学大学院工学系研究科地球生物圏科学専攻修士課程1年生の宮入健さん(研究課題:山岳源流域に特異的に棲息するオビカゲロウの生物学-分布・棲息環境,生活史,繁殖生態の追求および系統進化学的研究-),そして,科学奨励賞の特例として設けられた努力賞には,諏訪清陵高等学校SSH生物班(研究課題:標高差による植物の糖度の差)が選ばれ,鈴木啓助研究所長から,表彰状及び副賞が手渡されました。(賞の詳細につきましてはこちらをご覧下さい)。

  

 また,授賞式に引き続き開催された記念シンポジウムでは,河内さんが,受賞した研究課題に関連付けて,山岳地域の渓岬林で生産された枯れ葉などが渓流及び沿岸の生態系に及ぼす影響,独立行政法人土木研究所の小林草平さんからは,山岳渓流において土砂と地形がつくる落葉と水生昆虫の関係,北海道工業大学の柳井清治さんからは,サケを介した海から山への物質循環が説明され,一般市民を含めた約60名の参加者が,山から海・海から山への物質循環を担う生態系について理解を深めました。
 

 なお,募集要項はこちらをご覧下さい。

2006年11月22日、23日
「信州大学国際シンポジウム2006」を開催しました

 11月22日(水)と23日(木)の2日間にわたり、山岳科学総合研究所主催で「信州大学国際シンポジウム2006」が開催されました。
 「山岳地域の自然環境-過去・現在・未来」をテーマとした本シンポジウムは、山岳地域の地形地質のできあがった過程、氷河研究による過去の気候や大気環境復元、山岳地域の植生の成立過程、昆虫類の移動過程、山岳地域の自然環境変遷、そして、近未来の自然環境と人間活動との持続的な融合の道筋を探ることを目的として開催されました。
 初日は、信州大学附属図書館との共催で、山岳映像作家・舟橋栄子氏による「最近のエベレスト登頂の実態」と題した講演と、エベレスト登頂を目指した国際登山隊の映画「ドリームエベレスト」などの上映が理学部大会議室において行われました。150程用意した席では座りきれず、立ち見が出るほど盛況でした。その後、同会場にて教員や大学院生による山岳科学関連の研究成果のポスター発表が行われました。あらかじめ実行委員会の査読を受けた50題の発表が行われ、教員、大学院生を中心とする学生諸君も、通常の学会とは違って、山岳地域という共通の場をもつ、生物学、地質学、気候学など関連分野の最新の知見にふれることができました。この日、両行事合わせて学内外184名の参加者が集まりました。

 

 2日目は、会場を長野県松本文化会館国際会議場へ移し、信州大学理学部・原山智教授が北アルプス、ネパール・トリフバン大学・ウプレティ教授がヒマラヤについての造山プロセスに関する地質の講演をしたのに続き、インド・クマウン大学のコトリア教授とスイス・ベルン大学のスタウファ教授が気候変動の解析について、さらに、信州大学理学部・島野助教授とドイツ・ドレスデン博物館のクラス博士が動物・植物の分布について講演しました。外国からの講演者は英語による講演を行いましたが、多くの一般市民を含む日本人参加者のため、同時通訳がつきました。講演は午前10時から、昼食を挟んで午後5時近くまで及び、165名が参加しました。地質学、気候学、生物学という、山岳科学が内包する幅広い研究分野を互いに関連づけながら発表されたという点で、聴衆のみならず、発表者自身たちにも興味深いものでした。各講演へは、研究者だけでなく、一般の市民参加者からも次々と質問が出され、シンポジウムは大変活況のあるものとなりました。